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日本の品質不正、原発再稼働にも影落とす

大飯原発、約2カ月遅れる見通し。神鋼の部材確認で
日本の品質不正、原発再稼働にも影落とす

関電の大飯原発(右から1、2、3、4号機=関電提供)

 関西電力の大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が、当初計画より約2カ月遅れる見通しとなった。データ改ざん問題があった神戸製鋼所関連の部材を使っており、最終確認に時間がかかるため。

 30日、原子力規制委員会に再稼働の使用前検査申請書の変更手続きをした。再稼働は3号機が2018年3月中旬、4号機は同5月中旬にずれ込む計画。

 関電は原子力規制委に安全上重要な設備について、11月28日に問題ないことを報告済み。ただこれ以外にも新規制基準に適合するため、導入した部材に神戸製鋼所関連の部材があるため精査していた。
日刊工業新聞2017年12月1日
永里善彦
永里善彦 Nagasato Yoshihiko
11月22日に岸本英雄玄海町町長から、来年1月に九州電力の玄海原発が再稼働する予定だったが神戸製鋼所の問題が起こり更に1か月以上遅れる見込みだとの話を聞き、関西電力の大飯原子力発電所3、4号機はどうかなと思っていたところ、今回の発表である。それにしても最近の日本の製造業は大丈夫かなと心配する。原発に関しては国民の信頼を得ることが第1である。ここは慎重に精査してほしい。

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