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「平田機工×IIJ」ユニークが組み合わせがIoTの可能性を広げる

協業し生産設備を管理
 平田機工はインターネットイニシアティブ(IIJ)とIoT(モノのインターネット)技術を利活用した協業を始める。平田機工が提供する生産設備にIoTセンサーを組み込み、IIJのIoTサービスなどを活用。生産設備や生産ラインの効率的な運用管理を行う。

 IoTセンサーで生産設備機器の故障を予兆検知し予防処理や予防保全につなげる。生産設備の運用状況に関する情報は、クラウド上に収集し可視化する。

 インターネット上のポータルサイトで一元運用管理してリモートメンテナンスが可能。海外工場の遠隔管理にも対応する。

 生産ライン全体の稼働状況を総合的に分析。保守計画や生産管理の最適化を見据え開発や製造プロセスを高度化できる。同社は「高度なIoTサービスと直結した生産設備になることで、これまで以上に運用効率が高いスマートファクトリーが期待される」としている。
日刊工業新聞2017年10月30日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
 IoTのビジネス構築は1社でできないことはもちろんだが、IT(Information Technology)がOT(Operational Technology)と融合してこそ現場での設備・機械・人・ノウハウなどがデータとなって改善のみならず次のモデルを考えるきっかけを作ることにつながる。  現場をよく知る平田機工とIIJの協業はこれまでになかなか類を見ない組み合わせであり、今後の展開と2社だけでないエコシステム形成が期待される。

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