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卵が先か鶏が先か?IVIシンポジウム、IoT活用へ現場の課題指摘

トヨタや東芝、マツダ、安川電機などが参加
卵が先か鶏が先か?IVIシンポジウム、IoT活用へ現場の課題指摘

シンポジウムには約350人が参加 

 IoT(モノのインターネット)推進団体のインダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI、西岡靖之理事長=法政大学教授)は12日、IoT化が進む現場での人と機械の新結合をテーマにシンポジウムを名古屋市で開いた。東芝やマツダ、安川電機などが参加する各ワーキンググループ(WG)が、予知保全や生産ラインの知能化などをテーマに抽出した課題や今後行う実証実験について説明した。

 シンポジウムには約350人が参加。WG代表者は、IoT活用に向け「低価格ツールでのデータ収集が必要だ」と強調した。

 またトヨタ自動車顧問・技監で中部品質管理協会会長の佐々木真一氏が講演し「品質の工程での作り込みをしてからIoTを導入すべきだ」と指摘した。
日刊工業新聞2017年10月13日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
生産性改善や品質向上とIoT導入は狙いは同じでもアプローチによって卵が先か鶏が先か異なる。可視化ができてない企業にとって工程での品質改善よりもIoTによる可視化によってこそ品質のボトルネックになる所も見つかることがあるため、必ずしも品質改善が先でもない。スピードを重視するなら逆のアプローチもありうることをコメントしておく。

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