ビール落ち込む中、缶チューハイやハイボール好調。新製品ぞくぞく投入

 ビール大手が缶チューハイやハイボール商品に力を入れている。冷夏・長雨の影響で8月のビール、発泡酒、第三のビール販売数量が前年同月比6―7%減と落ち込むなか、缶チューハイやハイボール商品は好調を維持。缶チューハイは果実系や飲みごたえ系、強炭酸などと風味や香りに変化をつけるのが容易で、アルコール度数も3%から9%までさまざま。若者や女性の好み多様化も背景に、チューハイ・ハイボール人気は続きそうだ。

 キリンビールのチューハイ主力ブランド「氷結」は、8月に同17%増となった。果実感や味わいを改良した中身の刷新に加え、女性需要を狙った低アルコールの「旅する氷結」シリーズが後押しした。旅する氷結の年間売り上げは、当初目標の2・5倍となる170万ケースを見込む。氷結からは19日にロゼスパークリング、マンゴースパークリング2品を発売する。

 アサヒビールでは、「ウィルキンソン・ハード無糖ドライ」が好調だ。「無糖なので食事と一緒に飲んでも太らない」イメージもあって、ブランド全体で1―8月の販売数量は前年同期比61%増。

 9月から新たに無糖レモンを発売、ハロウィーンの販促策とからめて上乗せを目指す。9―10月はブランドで同4倍の大増産を計画している。

 サントリースピリッツはハイボール缶の販売が、8月で前年同月比23%増と好調。1―8月の累計では29%増という。缶チューハイ「マイナス196℃」の8月販売は4%増だが、高アルコールで甘くない味が特徴のストロング系に限れば5%増になる。

 同社は26日に瓶容器のテキーラ商品「サウザクーラー」も発売予定。多様化需要を取り込む。

 サッポロビールも多様化需要を見据えて、缶チューハイに注力する。8月の販売数量は「キレートレモンサワー」が前年同月比78%増で、「男梅サワー」も同17%増。さらに期間限定商品を相次ぎ発売し、売り上げを増やす計画だ。

日刊工業新聞2017年9月14日

昆 梓紗

昆 梓紗
09月14日
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チューハイやハイボールは商品の入れ替わりも多く、「季節限定」などの付加価値づけもしやすいように思います。「旅する氷結」シリーズの高橋一生さんが登場したCMやインスタに魅入ってしまった女子も多かったのでは…と推察されます。

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