越前和紙の新しい使い方、漆喰塗料で抗菌・抗ウイルス壁紙

福井県の地元3社と関西ペイントが連携、来年商品化へ

 福井県の越前和紙関連3社と関西ペイントは4日、関西ペイントの漆喰(しっくい)塗料商品を用いて壁紙を製作し、2018年度の商品化を目指すと発表した。漆喰が持つ抗菌・抗ウイルス・消臭性能などを生かし、越前和紙の新分野として取り組む。病院や学校施設などを中心に6年後には1億円の売り上げを目指す。

 関西ペイントが、曲げても割れない膜物性を持つ漆喰塗料「アレスシックイモンティアート」を供給。小畑製紙所(福井県越前市)が機械抄紙した和紙を基材にして、清水紙工(同)が塗布加工、和プラス(福井市)が販売をそれぞれ分担する。壁紙の分野に同塗料を採用するのは今回が初めてという。

 試作品では和紙の風合いを高める凹凸加工をし、難燃性のある裏打ち紙を張り合わせた。

 福井県は需要減が続く越前和紙の活性化を狙い、17年度に900万円を助成する。今後、参加企業は紙の難燃化技術、量産法の開発などに取り組む。

明 豊

明 豊
09月05日
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とてもよい取り組みと思うが「6年後に売上高1億円を目指す」というのが伝統産業の現実。福井だけにとどまらず全国で和紙の産業を再興させる方向に持っていって欲しい。

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