最も厳しい変革を突きつけられるアイシン、ピークアウトはいつ?

2025年頃までは、現在の製品と技術で成長が望めるが…

 アイシン精機は車両の電動化対応を加速する。24日に記者会見した伊原保守社長は「電気自動車(EV)の普及は当初想定よりも早く、2020年代に相当の規模で市場に入ってくるのでは」との見方を示し、モーターやインバーターなど関連技術の開発を急ぐ方針を強調(写真中央)。電動化など次世代分野ではアイシン・エィ・ダブリュ(AW)なども含めたグループ全体で開発体制を組み、自動車業界の変革期を乗り切る考えだ。

 伊原社長は6月に社長交代したグループ2社の新社長とともに会見。現在の連結売上高約3兆5000億円のうち「変速機やエンジンがなくなれば2兆円近く売上高が減る」と危機感を示した。

 その上で16年秋に発足した次世代製品の開発を担う六つの作業部会に800人規模を配置したと明らかにした。電動化対応に加え、位置情報活用サービスや全自動駐車(自動バレー駐車)などを開発する。

 一方、アイシンAWが担う自動変速機(AT)事業について、尾﨑和久社長は「主要市場の中国で一部顧客に届け切れていない」と話し、急拡大する需要への対応を急ぐ。

 ただATは電動車両の普及で需要が頭打ちになると予測され、ATとモーターを組み合わせたハイブリッド変速機の開発なども並行して進める考えだ。

 アイシン化工(愛知県豊田市)の藤茂記社長も「電動化で車の構造や材料が変わる」とし、化成品や摩擦材で新材料などの開発を強化する方針を示した。
伊原保守社長(中央)ら

日刊工業新聞2017年8月25日

中西 孝樹

中西 孝樹
08月25日
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2025年頃までは、現在の製品と技術で順風に成長が望めるが、長期的に現在のクルマの技術革新に最も厳しい変革を突きつけられるのが、アイシングループであると考える。
相当の覚悟を固め、独立精神が強すぎるグループ各社の古い意識と構造を変革していかねば、未来危ういのでは無いだろうか。

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